【基礎】ポーランド語の性

ポーランド語の名詞や形容詞には、大きく分けて、男性・女性・中性の3種類の性があります。

名詞の性
ポーランド語の名詞は、男性・女性・中性のいずれかに分類されます。
男性形の名詞 女性形の名詞 中性の名詞
kociak – 子猫 książka – 本 słońce – 太陽
banan – バナナ herbata – お茶 imię – 名前
stół – テーブル filiżanka – コップ krzesło – 椅子

形容詞の性
形容詞の性・数・格は、修飾する名詞と一致していなければなりません。下記の形容詞は、単数形・主格形です。
男性形 女性形 中性
良い dobry dobra dobre
男性形 女性形 中性
大きい duży duża duży
男性形 女性形 中性
幸せな szczęśliwy szczęśliwa szczęśliwe

名詞には性の区別があり、活用の規則が異なっています。文法上、形容詞は、修飾する名詞と、性・数・格が一致しなければなりません。つまり、女性形の名詞には、女性形の形容詞を使うということです。もしその名詞が主格であれば、形容詞も主格でなければなりません。

例文
日本語 ポーランド語 読み方
よいテーブル dobry stół ドブル ストウ
よい本 dobra książka ドブラ クションジュカ
よい椅子 dobre krzesło ドブレ クシェスウォ

ちょっとだけ解説
次の文を例にとって考えてみましょう。
・よいワインは高い。
1 「ワイン」はポーランド語では wino といい、中性名詞です。(単数)
2 「よい」はポーランド語では dobry といいますが、これは男性形です。
3 形容詞「よい」を、修飾する名詞「ワイン」の性に合わせて中性形にします。
4 dobry の中性形は dobre ですね。
5 この文の主語は「よいワイン」です。(日本語では助詞「は」があることで、主語と分かりますね。)
6 dobre wino はすでに主格なので、そのままにしておきます。
7 ここで、「~である」という意味の動詞、być を使いますが、これも wino の性と数に一致させて、jest とします。
8 「高い」はポーランド語で drogi といいますが、男性形になっています。
9 drogi の中性形は drogie です。
10 最後にこれらの単語をつなげると、Dobre wino jest drogie. という文ができました。
* 発音は「ドブル ヴィーノ イェスト ドロギ」。